葬祭知識

知っておくと安心【葬祭知識】

1.神棚封じ


神棚の扉を閉め、白い紙で封じます。
これは死の穢(けがれ)を避ける意味があると考えられます。
弊社では、ご自宅に故人様をご安置する際に担当者が行います。
四十九日の満中陰法要まで封じて頂いています。

2.喪主・施主の違い


喪主は喪に服する主体で、施主は施行費用をまかなう施行主です。
一般的に同じ方がつとめる場合は、統一して喪主となります。

例えば、喪主が故人の妻で、施主が故人の長男とする場合もなかにはあります。

葬儀は、その家を誰が継いでいくのか、世間に公表する場でもあるのです。

3.訃報の伝え方


◆故人の会社・友人・親戚へ
○○の(長男)の○○です。(父)が本日午前□時病院で息を引きとりました。
通夜は、□日□時より
葬儀は、□日□時より□時まで△△で行います。
お手数ですが、関係者の方々にもお伝え頂きますようよろしくお願いいたします。
※家族・親族だけで行う場合はその由を伝え、ご会葬をご遠慮いただく。

4.忌中紙って?


不幸のあった事を知らせるために、玄関先に貼りだします。
コミュニケーションの手段の一つとなっていますが、近年ではそれを見た空き巣に留守を狙われるということでほとんどやりません。

近隣には回覧板でまわしてもらうのが良いでしょう。

5.北枕って?


仏教では、ご遺体を安置するときに釈迦入滅の時の姿勢に習い、頭を北にして寝かせます。
この事を、北枕・枕返し・頭北面西 と言います。

どうしても北枕に出来ない場合は、西枕に寝かせてもかまいません。

6.枕団子の作り方


1. 上新粉1袋に湯水を徐々に加えて、こねます。(耳たぶ程のかたさが目安)
2. ピンポン玉位に丸め、電子レンジで温めます。電子レンジのない場合は、約25分蒸します。
3. 適当なお皿に5個丸く円になるようにのせて、その上に1個のせます。
※お皿に乗せてから電子レンジでも大丈夫です
※地域によって乗せ方などの違いがあります

7.清め塩


通夜・葬儀から帰ってきた人は、家の中に入る前に体に塩をふりかけて清める風習があります。
ただし、死を穢れ(けがれ)とみなさない仏教的立場からは、この清め塩は特に意味はありません。

8.位牌って?


日本人の信仰では、霊は人々の生活の場に常在するものではなく、祭るときに招きよせるものであり、その時霊は、媒介物を介してやどるとされてます。
その媒介物「依り代」とされているのが、榊・位牌・塔婆・石塔・墓石などです。
忌明けまでは白木位牌で、それまでに本位牌を用意し法要の時に一緒に並べて魂入れをしてもらい仏壇に安置します。

9.忌明けとは?


仏教では49日の法要、神道では50日祭をもって忌明けとしています。
宗派によっては、この間を中有または中陰と呼び忌明けを満中陰と呼んでいます。
中陰の間は死者の霊魂は、この世にとどまり、49日を迎えて死後の行き場所が決まり、冥土へたどり着くといわれております。
毎朝、お線香をあげ無事冥土へ行ける事を祈って下さい。

10.喪中はがき


葬儀をだして初めて迎えるお正月の年賀状は、服喪中であることから遠慮するのがならわしです。
相手側が年賀状の宛名書きを始める前の11月下旬から12月上旬までの間に年賀欠礼(喪中はがき)をだしましょう。
葬儀が12月中旬過ぎの場合は、喪中はがきをださずに寒中見舞いの形できた年賀状の返事とするのがよいでしょう。